なんだか似ていてよくわからない言葉「キャリアビジョン」と「キャリアプラン」
キャリアビジョンとキャリアプラン、同じような言葉だけれど意味に違いがあるの?と疑問をお持ちの方も少なくないと思います。
キャリアと名が付くので、同じような意味として紹介されることもありますが、実は違う意味を持っている言葉です。
まずこのキャリアビジョンとキャリアプランの特徴を理解してみます。
するとこの言葉の違いが見えてくるのです。
またこれらの言葉には関係性もあるので、理解してみると、納得できると思います。
キャリアビジョンと自分の願望に近い言葉
キャリアビジョンは、自分が将来どのようになっていくのか、その理想像を描くという意味として考えると違いが分かりやすいです。
将来、自分がどうなっていたいのか、その基準としてキャリアビジョンを活かしていくと将来設計がしやすくなります。
例えば将来これだけは譲れない、こうなりたいというこの思いだけは実現するのだという確固たる目的があれば、それがキャリアビジョンの主軸となるのです。
こうして明確な目的があればキャリアビジョンを組みやすくなりますが、全く持っていない人は、将来に向かって自分がどのようになっていきたいのか、願望をはっきりさせていくためにもキャリアビジョンが重要になります。
つまりキャリアビジョンは、非常に抽象的な目的で、将来についてこういう風になっていけたらいいなと願望的に思う事、でもその思いがある事でその将来に向かって、キャリアプランを立てていくこともできるというわけです。
ここでキャリアビジョンとキャリアプランがつながってきます。
キャリアプランはより現実的に成し遂げていきたいこと
キャリアビジョンとよく似ているのですが、キャリアビジョンが抽象的な物である代りに、キャリアプランは現実的に、これから実行していきたいプランです。
この先、自分の働き方をどう進めていけばいいか、たとえば3年先、プロジェクトリーダーになれるように頑張る、5年先、大きなプロジェクトを一つ成功させるなどのプランを建てます。
これに向かって何をする事が必要なのか、より具体的なプランを立てるのがキャリアプランです。
3年先にプロジェクトリーダーになれるようにとした場合、そこに向かって長期、また中期、短期とスケジュールを組み、実際に実行します。
より具体的な目標ができ、実行する意欲もわいてくるはずです。
キャリアビジョンがある事で現実的に実行すべきキャリアプランを考えることができる、さらに、キャリアプランを考えることで仕事のモチベーションをアップするスケジュールを組むことができる、という事はキャリアビジョンがとても重要な要素となる事がわかります。
自分の将来をぼんやり考え、そこに目的となるキャリアビジョンが見えてきたら、仕事の中でどのようにキャリアビジョンをかなえていくか、キャリアプランを考えていくことができるのです。